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シンガポール日記 (6月9日 - 6月15日)

6月9日(月曜日)

PATA、アジア・パシフィック旅行協会は今日、シャングリラホテル、バンコクにおいて、「プロジェクト・フェニックス」(不死鳥計画)を開始したと伝えた。これはアジア・パシフィックに広がる旅行業界とフローバルに広がる消費者との更なるコミュニケーションを強くしていく方針が盛り込まれている。PATAの代表兼CEOであるピーター・デ・ヨン氏は「アジア・パシフィック地域における旅行者に、この地域の安全と価値を再認識してもらい再構築していくことを目標とした1つの計画に過ぎない。」

氏によると、この計画は各国の政府観光局を通じ3ヶ月間おこない、リカバリー・キャンペーンとして働きかけるとのこと。

6月10日(火曜日)

さらに、トルコからもシンガポールへの渡航禁止が解除されたと伝えられた。

タイ国際航空は空席を埋めるための割引キャンペーンを実施すると発表した。同航空会社はヨーロッパ方面への週62便と、米国への週7便を7月から再運行する。またシンガポール、香港そして台湾への運行を10%ほど再運行する。

6月11日(水曜日)

WHOのアジア・パシフィックのディレクターである、オオミ・シゲル氏がSARSの蔓延もついにWHOのコントロール下に入ったと発表。さらに「新たな感染者の数が驚くほど激減しているという、今日の現状に感謝したい。」とASEAN各国の保健省代表に述べた。彼のコメントはASEAN加盟国がSARS感染国ではないことを証明するものである。

6月12日(木曜日)

総売上が兆単位を越えるコンベンション・展覧会ビジネスに従事する業界は数億円をSARS後のリカバリー・キャンペーンに費やすと発表。また、現実にビジネスが戻りつつある。このキャンペーンはシンガポール政府観光局によるグローバル・リカバリー計画の一環。

SACEOS(The Singapore Association of Convention & Exhibition Organisers and Suppliers)は世界への広告キャンペーンを実施し、SARSによってキャンセルとなったイベントの再誘致を図る。シンガポールが疫病感染問題へ積極的に立ち向かった姿勢も、アジア内でのイベントを計画している外資系の会社には充分アピールし、評価されるものである

既に、5月28日から6月2日までExpoで開催された「コンピュータ・ショー」は予想を上回るのべ36万9千人の入場があり、この13年間の歴史においては最大の人数を記録したことにより、関係者はこれが1つの喚起を呼び起こす題材となればと願っている。

SACEOS代表のディリス・ヨン氏は「予想もつかない不幸な事項によって各国の経済がマイナス成長となっている。我々業界は、失った分を把握と記録をし、キャンペーンを通じ2004年の中旬までには回復を図りたい。」と述べた。

6月13日(金曜日)

シンガポールへの訪問客は過去2週間に比べて目覚しく増加している。5月26日までの1週間と6月2日までの1週間では総来星人数が18%も増加。特に日本人客が36%増、米国25%増、そして中国が22%の順に大きく占める。また、上記の5月19日から6月2日までの2週間を合わせると過去2週間よりも23%も増加している。この期間での伸びが著しいのは、マレーシアが39%増、インドが29%増、オーストラリアが30%増、そして香港からが50%増加となっている。

6月14日(土曜日)

シンガポールの化学者により、SARSワクチンの発見はそう遠い未来のことではないとの意見が出された。C型肝炎に対してこの3・4年において既に使用されてきた薬がSARSウィルスに対抗する動きが見えたと地元中国紙「聨合早報」が伝えた。記事によると、この調査は国家環境庁内の健康環境機関(National Environment Agency’s Environmental Helth Institute, EHI)とシンガポール・ゲノム調査機関が数ヶ月にわたる研究により発見されたとしている。このC型肝炎用の抗生薬は明らかにされていないが、SARSコロナウィルスの細胞膜が破れて感染に向かう働きを止めたと伝えられた。

6月15日(日曜日)

シンガポール動物園やナイトサファリ、ジュロンバードパーク等の自然保護区において、海外からの訪問客が3つのメインアトラクション会場に戻ってきたと発表。マーケティング・ディレクターのアーロン・ハン氏は「地元民達はレクレーションを求め始めているし、海外からの訪問客も戻り始めている」と述べた。また、今月はインドをはじめとするアジア地域からの観光客が多く戻りつつあると答えた。

「ジャングルでの朝食」を含むあたらな企画はさらにバージョンアップをして、楽しみが倍増している。改良されたプログラムのひとつはジャングル気分を味わえる、ワイルド・ダイニング・コンプレックスに出来た新しいレストラン。象の水浴びが見ることが出来、フルーツなどのえさを与えることが出来るようになっている。もちろんオラン・ウータンは皆のアイドル・スターであるが、パイソンやカワウソ達ともふれあう場所も設置されている。

Asia Goes On Sale!

アジア地域におけるSARS解除が発表されたことにより、観光客やビジネス渡航者が戻ってくることが期待され、各国はそのための計画実行に躍起になり始めた。

WHOは香港と中国をSARS感染地域から月曜日・そして火曜日にそれぞれを解除。これで台湾とトロントのみの解除を待つだけとなった。

しかしながら台湾においては今週中にも解除の方向に向かっていると前向きな姿勢でいる。現に、先週WHOが公式に台湾は新たな感染者の報告が著しく減少していると発表して、渡航危険勧告を取り下げている。

台湾が仮に感染国からの解除がなされなかったとしても、既に勝利の美酒は乾杯されるだけの準備は整っている。

国際的にメジャーな観光地である、シンガポール、中国、香港、そして台湾は観光客が激減して困難におちいっている旅行業者に対して数々のオファーを行っていると発表。USAトゥディ紙の1面見出しには「Asia goes on Sale(アジアの大安売り)」と記載された。

香港ではSARS後の対策として約158億円を、そして台湾は約7億円をそれぞれの観光局へと出費した。