日本人訪問客数は秋口から増加
シンガポールを訪問する、日本人渡航者数が増えてくるのは8月過ぎと見られている。
4月と5月の国内にSARSが存在した期間中には前年度同期比において74%から86%の減少がみられた。そのなかでも特に観光客が大幅に減っている為、日本からの訪問客数は全体の第7位と落ち込んでいる。
昨年、日本からの訪問客数は72万3千350人で全体の9.6%を占め、シンガポールにおいて2番目に訪問の多い国と位置づけられていた。前の2001年との比較では4.3%の減に留まったが、これは日本経済の低迷が一つの要因だと政府観光局は見ている。
日本にある政府観光局のディレクターである、オザク氏によると、「6月がターニングポイントになっており、5月と比べても30%の伸びを見せている」とコメントした。
さらに、秋口以降に開催されるイベントを考慮に入れると訪問客が戻ってくるのはその頃と予想されている。10月8日には東京都警視庁からの楽団とシンガポール警察の楽団との交流演奏会がエスプラネードで開催される予定だ。
シンガポールでこの業界25年のベテラン、ヴェン・西村氏(プライムトランスポーテーション代表)も秋口は必ず日本市場が動き出すと自信をもって言えるとしている。「7月8月においては前年の50%台まで戻り、12月までには90%回復するはず」とコメントした。これは、企業渡航者やOL、インセンティブグループや業界の動きやトレンドからの判断にもとづいている。
日本旅行シンガポール支店の代表である、大田氏は夏休みにはOLセグメントが戻ってくるとコメント。「7月19日〜8月31日までは昨年の30%程の家族連れが戻るはずだし、さらにOLに関しては昨年同様の800名を見込んでいる。」
オザク氏によると企業渡航に関してはSARS解除とともに早い時期に回復するはずであるが、STBの発表においてはこのセグメントのみの報告はないとコメントした。
MICEと呼ばれる市場(Meeting, Incentive, Convention and Exhibitionの省略形)においては「9月に4団体がシンガポールでイベントを開催するとの情報がある。また、我々は2005年5月には2500名のインセンティブ団体ともイベントの打ち合わせを行なっている最中だ」とオザク氏は重ねてコメントしている。
しかしながら、修学旅行を含む学生がらみの団体旅行に関しては、2004年度までは難しい状況だ。「既にシンガポールをキャンセルした学生旅行に関しては、他の場所(国内・海外)に変更しツアーを実施している。今年下半期に予定されていた日本旅行の36本のツアーも来年への延期を余儀なくされた。」大田氏によるとサーズの影響でキャンセルされたのは23本のツアーとのこと。
シンガポール政府観光局は家族旅行のセグメントにも焦点をあて、通常のパッケージ料金の半額である5日間で3万9千8百円のツアーパッケージを旅行社とともに販売してビジネスの獲得をめざしている。
シンガポール航空も独自のプロモーションを行いホテル2泊付きの販売を旅行社を通じて行なっている。太田氏によるとこのパッケージの出足は非常に遅く、SARS発生の時点で人々の旅行プランは、海外における他の場所か国内旅行かに既に変更されている。また、多くの人達がお金を旅行に使わなくなっているのも現状であり、これがエアラインパッケージの売り上げが伸びない原因でもある。
政府観光局はもちろん、現在のプロモーションを続行する。また、今月において、東京・名古屋・大阪・福岡においてシンガポールのメジャーキャンペーンを旅行会社と行い、広告などをうつ予定であり、さらなる訪問客の増加に期待が持たれる。オザク氏は「もちろん日本航空や全日空も各社のパッケージ会社とともにキャンペーンを行なっている」と付け加えた。
6月は政府観光局とHISによるキャンペーン、2泊3日で3万4千800円キャンペーンをおこない200名がプログラムを購入した。現在すくなくとも60種類のツアーパッケージが60社を超える世界の旅行会社とともに組まれている。 |